ハンカチを濡らさずにはいられない、一冊を御紹介します。
STORE TOP >> 書籍 >> 国内書籍#1

鉄道員(ぽっぽや)
浅田次郎

■日本人の涙腺を一番よく知っている男浅田次郎が送る最高傑作短編集。映画化された表題の鉄道員 もさることながら、男なら涙なくして見れないであろう『ラブレター』は特にオススメ。
-- チンピラの主人公はヤクザの元で働く中国人女性を戸籍上日本人にする為、偽装結婚をする。ある日、その中国人が亡くなったと聞き、その遺体を夫として引き取りにゆくことになるのだが、遺体といっしょにそこには見知らぬ異国の夫にあてたラブレターが...

天国までの百マイル
浅田次郎

■女で一つで育てられた主人公は、事業に失敗し愛人の家に入り浸っていた。そんな折、自分の母が心臓を患っていることを知る。兄弟一同にそのことを話すが、職を失いぶらぶらしている弟の話には金の無心かと勘ぐられつきあってもらえない。母に最高の医者をと奔走する主人公に千葉に名医がいるとの吉報が。母の命は今落ちぶれた自分の腕にかかっている。

主人公は名医までの160kmをオンボロバンで走り出す..

霞町物語
浅田次郎

■浅田次郎の自伝ともいうべき作品。写 真屋の跡取りという主人公を取り巻く短編集だが一つの物語として読むこともできる。古き良き六本木周辺と浅田次郎の青春を見てまわったかのような爽やかな感動を呼び起こします。

その中の一つ『夕暮れ隨道』は綺麗でせつないオススメのお話です。

魔球
東野圭吾

■9回裏2死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた!すべてはこの1球に込められていた……捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。

野球好きならたまらない一冊です。

変身
東野圭吾

平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見ていた純一は、手術後徐々に性格が変わっていく自分に気付く。自己崩壊の恐怖に駆られた純一は自分に移植された悩の持主(ドナー)の正体を突き止める。 そのプロットから『アルジャーノンに花束を』とくらべられることの多いこの作品。あれこれいわずに両方よんでみて下さい。どちらも掛け値なしに泣ける傑作です。

青の炎
貴志祐介

■愛する母や妹の為、たった17歳の少年が抱いた殺意、陥ってゆく不幸へのスパイラル。飲んだくれの義理の父親に向かう殺意は悲しいまでの家族への愛からだった。悪意は悪意をよび、物語は収集のつかない方向へ動き出す...

海に向かい全速力で走り出す彼の行き着く先は...

淡い恋心もあいまってせつなすぎる作品です。

亡国のイージス
福井 晴敏

■自らの掟に従い、15歳で父親を手にかけた少年。 1人息子を国家に惨殺され、それまでの人生をなげうち鬼となった男。 祖国に絶望して叛逆の牙をむく、孤独な北朝鮮工作員。 男たちの底深い情念が最新のシステム護衛艦を暴走させ、 1億2千万の民を擁する国家がなす術もなく立ちつくす。 圧倒的筆力が描き出す、慟哭する魂の航路。読み終わったあともいつまでもよんでいたい感覚に捕われる泣ける名作!

異邦の騎士
島田 荘司

■失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活にしのび寄る新たな魔の手。名探偵御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリー『異邦の騎士』。

ミステリーで泣ける本はほとんどないがまさしくこれが最高傑作。

塩狩峠
三浦綾子

■氷点で有名な三浦綾子の傑作『塩狩峠』。三浦綾子作品全編に通 ずるキリスト教的道徳感から織りなす、人間模様から、人間の尊厳とは、愛とは、自己犠牲とはと考えさせられる作品。主人公の一途な愛によって起こるラストシーンの悲劇は涙が止まらない心に刻まれるシーン。

通勤電車では読まない方がいい本ベスト1です。

深い河
遠藤周作

■あるものは突然亡くなってしまった愛妻を取り戻しに、およそ信じることのできない転生を求めて...またあるものは戦争で失った親友を弔いに。それぞれ様々な理由を持って5人の日本人がインドに向かい人生の意味を求める。そこには善悪を超え全てを包み込み、受けとめるガンジスがあった。

遠藤周作が送る感動巨遍。毎日芸術賞受賞作。