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これらの音は空気の振動によって私達生物の耳に入って来ます。
私達人間の聞こえる音には限りがあります。一般的には20Hz〜20000Hzといわれていますが、
実際は感じる事ができる可聴範囲はもう少し広いでしょう。
最近はCDというデジタル録音された音をよく耳にしていると思いますが、
昔のレコードとCDの音の違いとは一体なんでしょう?
一般的にCDはクリアーで、レコードは暖かい音がすると言われています。
その理由は、
デジタルでは基本的に20Hz以下の音、20KHz以上の音はカットされています。
アナログでは全ての周波数が入っていますので、
無駄なノイズと一緒に聞こえないはずの低音や高音が入っているのです。
そこに暖かみがはいっているのです。
生物は聞きたい音だけを聞いているものではありません。
地球上では意図的で無い限り必ずなにかしらの音が聞こえます。
風の音、車の音、話声、冷蔵庫.....
一般的にはノイズと言われていますが、
先程言ったようにノイズにこそ音の神髄があるのではないでしょうか?
それが『音』であるかぎり、気持ちの持ちようでそれは『音楽』に生まれ変わるです。
人間は全くの無音状態では精神異常をきたすと言われています。
それはなぜでしょう?
音は人間の精神状態に深く影響しています。
子供が母の声をきいて安心するかのごとく、
人間はノイズをきいて今の自分を認識するのかも知れません。
ジャズは咳やしゃべりごえが、その生々しい世界を感じさせ、
鳥の声は爽やかな朝を連想させたりします。
演奏された場所や録音された場所の空気を聞かせる事によって、さらに臨場感が生まれ、
音楽家や演奏者の意図が伝わりやすくなり、楽譜には無い音楽の世界が表現出来るのです。
ノイズだけを聴くのでは無く、ノイズを知り、それを意図的に音楽に取り入れる事は
70年代以降の音楽にとって非常に重要で、意図的に頻繁に使われる手法なのです。
■1960年代から70年代に盛んに行われていた実験音楽(フルクサスやノイズ音楽家等)
皆さんは実験音楽という世界を御存じでしょうか?
俗に「Sound Art]とも言われますが、
読んで字のごとく、それは実験であって結果は偶然の産物であったりします。
しかし、この実験が今日の音楽を支えているのは間違いありません。
Fluxus
フルクサスとは 1960年代の初めころから、NYを中心に、
欧米各地で行われたハプニングあるいはイヴェントといった
「行為」を表現形式とするグループ。
ヨーゼフ・ボイス、ジョージ・マチューナス、ナム・ジュン・パイク、
シャルロット・モーマン、ヨーコ・オノなどである。
関連サイト:http://www.nutscape.com/fluxus/homepage/
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関連書籍 :参考資料
STUDIO VOICE 1995 vol.4 [フルクサス発] |
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