□植物の不思議/2002.3.28/蘿や

すっかり春めかしくなりましたね…。東京ではボチボチ桜が散りはじめました。みなさんの住んでいる所はいかがですか?この季節になるとホントなんもやる気がでません…。ボッ〜と一日を過ごすのが多くなりそうです…。幸せですほんと…。さてレビューですが、今回から『植物の不思議』と題してネタが続くかぎり連載してみたいと思います。記念すべき第一回のテーマは樹木です。私達はお花見などで桜に親しんではいますが、それは地上の部分ですよね。根の部分がどうなっているのかはなかなか想像しないものです。どのくらいの幅で…。どのくらいの深さまで…。今はコンピューターの前に座っていると思うのでイメージしてみてください。先ず樹木のふもと(桜にしましょうか)に立ってください。そして上を見上げてください。そのままあなたの好きな枝を探してください。上を見上げたまま枝の先端に向かって歩いてください。今あなたは枝の先端の真下まで歩いて来ました。では、今度は足下をみてください。そうです今あなたが立っている所まで地中では根が張っているのです!ではどうして各々の枝の先まで根が張っているのか…?これは雨が降った時のことを考えると意外と簡単に答えがでます。雨粒は葉や枝を伝い地面に落ちて行きます。その際に効率良く水を吸収するのに最も適した場所が各々の枝の先端ということになるからです!ん〜植物は動けないのになかなかやりますな…。では、根の深さはどれくらいでしょうか?これは桜のような樹木と杉とを比べると分かりやすいと思います。桜に比べて杉は幹を中心とした半径が狭いので根はそんなに張っていないのでしょうか?いえ、その分深くまで根を張っているのです。ちょっと大まかではありますが地上にでている部分を地面と平行に180度反転させた分だけ根が張っているということです。ですので杉は半径は狭いが深くまで、桜は半径は広いがそれ程深くまでは根は張らないということです。イメージしてみると美しいですよね…。なんで美しいと感じるのですかね??機能美を感じますが単純に美しくもあります。それでいながら、チャッカリしてるな…。という感もありますよね。みなさんも花見をした時は根はどこまで張っているんだろ?とイメージしてみてください。今までとはちょっとだけ違う見方をするかもしれませんよ。


戻る

(c)2000-2003
NANO-GRAPH
ALL RIGHT
RESERVED.