Buck number

VOL.006 2004.9.10

□諸洋式トイレのふたについて

使用後のふた。

僕は閉めてます。みなさんはいかがでしょうか。

と、真っ先に聞こえてきそうな声は、
「閉めちゃったら次に使うとき面倒くさいじゃん」、とか、
「(紳士はそれなりの場合)急いでる時に思わず便座も一緒に持ち上げて
そのまま座っちゃったらたいへん」。
…後者は気を付けたい。

ふた閉め推進の理由は、まず、「立つ鳥後を濁さず」の精神に基づいており、
使用後の気分的なものである。この場面でのリセットは心がけたい。
そうしたら次の機会には必然的に、ふたが閉まっている状態からの使用になるわけで、
それはまさに新鮮。ひとり暮らしだってこの新鮮さを味わいたいものだ。
さらに根本的に考えれば、ふたがついている、ということは、やはり単純に、
「ふたをするためについている」と解釈するのが妥当だろう。
あるべき姿に。
飾りではないはずだ。
たまにふたのついていないものを見かけるけれど、
ビシッとふたのしまったあの姿に比べれば、
どうしてもマヌケに見えてしまう。

不潔??
確かに、否定はできない。
しかし、誰でも便座は必要に応じて触るわけだから、
ふたは触れないというのはおかしい。

そもそも、用が済んだら手を洗うのだ。

さて、週刊どころか月刊にもなっていないのりお新聞。
筆者の生活に余裕がないことを露呈してしまっていますが、今回の話題にのせて、
水に流すということで。

次回からはなんとかがんばっていきたいと思っていマス。月刊で。


VOL.005 2004.6.20


諸事情があったりなかったりで、月刊になりそうなのりお新聞です
(そもそも新聞の様相ではないが)。

□「を」について

駅のホームでのアナウンス。
「一番線に電車が到着をいたします」「間もなく発車をいたします」…。
こんな感じで使われる「を」が気になってしまう。
いらないと思うのだ。
別に言語として云々語るつもりはないのだが(語れない)、単純に余計な気がする。

きっと丁寧な雰囲気を作りたくて、間違いでもなかろうし、「を」を入れているのだろうが、ない方がすっきりしていて私は好きだ。

そう、余計な語句の少ない、すっきりしたことば遣いが私は好きなのだ。

余計な語句と言えば、まず思い浮かぶのが「の方」。
飲食店をはじめ、接客する側の人や、お客様を獲得しようとガンバっている営業マンの使用頻度がわりに高いと思う。これも丁寧感を出したいのかなぁ。
私は「の方」を使う場面は、方角を表すときか、比べるものがあるときだと考えているので、「お客様おタバコの方はお吸いになりますか?」とか、「ご注文の方よろしいでしょうか?」と言われると、「の方はいらないでしょ」と思う。
コンビニで弁当とデザートを買ったときに「お弁当の方は温めますか?」と言われて、「このシュークリームにも加熱の可能性が??」…とまでは思わないけど。

それから、買い物や外食の会計時、「○○円からお預かりいたします」と言われることがあるが、この「から」っておかしい。
「ちょうどお預かりします」も、「ちょうどなら預からないでしょ」と思うし、「ちょうどからお預かりいたしマース」なんて言われると、あきれてものが言えない。

さらに、変な敬語も耳についてしまう。
尊敬語と謙譲語の混同や、二重敬語。
「おタバコお吸いになられますか」ならまだかわいいが、「ただいまお伺いさせていただきマース」なんて言われると、開いた口がふさがらない。

さて、ずいぶん話が発展してしまったが、別に私は「正しい日本語愛好家」ではない。「ダイジョバない(大丈夫ではない)」という言葉は愛嬌があって好きだし、カタカナも便利なときは使うし、「超」もよく使う。
ただ、コミュニケーションのツールとして言葉を考えたときに、すっきりと、ハッキリとしたことばは、余計な装飾をした表現や、語尾を濁したことばよりも、伝達力が強いと言うか、相手の心に残ると思う。

対話不足が叫ばれる昨今だが、みなさんどうか素敵な会話を(^0^)(^0^)

VOL.004 2004.5.17

□ うがいについて

これは自分で発見した数少ないことのうちの一つなのだが、
うがいをするときは低い声を出した方がよい。

こどもの頃は、声を出してうがいをするのがなんとなくこどもっぽくて嫌だったが、目的である喉の洗浄効果を考えるとあまり期待できない。
さらに、声を出したとしても、高い声では喉が狭くなってしまうので、奥までは洗えない。
一度試していただければすぐに確認できるので、「低い声でうがい」をおすすめしたいと思う。


さて、自分で発見したことと言えばもう一つ、蚊にさされたときの対処方法があるのだが、これはちょっと面白い。
僕は蚊にさされたとき、あまり掻きすぎないように、爪でおして「+」と書くのだが、友人に調査した結果、「♯」や「川」など、それぞれ独自の印をもっていた。
さらに興味深いのが、これを誰に教わったというのはなく、いつの間にか、言ってみれば本能的に「爪印」を使用していることである。全国的に調査をしたら、結構な割合で爪印愛好家がいそうである。

ちなみに、毎日きちんと(頻度は定かではないが)うがいをしていれば、かぜはほぼ完全に防げるという話を聞いたことがある。
場所を変えるたび、また一定時間ごとにうがいをする習慣をつけたいものである。



VOL.003 2004.4.26

□ 「ぱぴぷぺぽ」について

「ぱぴぷぺぽ」という音には、なんとなく幸せの要素が込められている気がする。
パーティー、パフェ、パラダイス、パレード、ピース、プリンス、プレゼント、ポジティブ、ハッピー…。

それは擬声語にもよく表れていて、例えば誰かが怒っている時。「あの人は怒っている」というよりも、「あの人はぷんぷんしている」と言った方が、少し微笑ましい。
小春日和の日も、「今日は暖かい」よりも「ぽかぽか陽気」、
空腹の時も、「お腹すいた」よりも「もうお腹ペコペコっす」、
正解は「ピンポーン♪」、不正解は「ブブー」…。

ということは、普段の生活の中で「ぱぴぷぺぽ」の音を多く使うようにすれば、お手軽に幸せ度が増すのではないだろうか。

例えば、(シリアスな場面ではお勧めできないが)軽めに謝りたい時は「ごめんぽ」。後ろに「ぽ」をつけるだけでたちまち愛らしく、怒るのもバカバカしい状況になってくる。続けて反省、改善の意を表せばだいたい解決。

その点で考えると、80年代のトップアイドル、酒井法子が世に広めた「のりピー語」は素晴らしいものであったことが良く分かる。「うれピー」、「おいピー」、「たのピー」など、「し」を「ピ」に変えるだけで、簡単にムードを一段と明るくしてしまうこの言葉は、一世を風靡したと言ってもいいだろう。

そもそも酒井法子を「のりピー」と名付けた人がすごい。あややとかゆうこりんではこうはいくまい。

林家ぺー・パー子をテレビで見れるのも、(もちろん才能ある方々だと思うが)多少は名前のおかげもあると思う。それからイメージカラーのピンク。思わずニコニコしてしまう。もし彼らが「林家へー・ハー子」、イメージカラーがブルーだったら…。

ところで、たまにお店の名前が「エビス」に間違われる。「YEBISU」ではなく「EPICE」なのでよろピく。


VOL.002 2004.4.20

□ 菓子パンについて

私は菓子パンが大好きで、ほとんど毎日、だいたい朝ごはんで食べている。

菓子パンと言えば、なつかしの「ナイススティック」や、「ホワイトデニッシュショコラ」がロングセラーだが、私の最近のお気に入りは、ファミリーマートの「メロンペストリー チョコ」。以前サンクスで売っていた名作「メロンクーヘンハーフ」を彷佛とさせる逸品である。

菓子パンの中でもチョコレート系には目がなく、新作を見つけると迷わず買ってしまう私にとって、毎週のように新しいチョコ系の商品が届けられるのは嬉しいのだが、一方で消えて行く商品も多く、前述の「メロンクーヘンハーフ」や、ファミマの「マシュマショコラ」は実に惜しい。「メロンペストリー チョコ」はいつまで味わうことができるのだろうか。エピスの近くのファミマでは3列以上にわたって陳列されているから、近い将来に姿を消すことはないと思うのだが。

近年はコンビニのオリジナルブランドのパンが充実してきて、ヤマザキやパスコなどのパンを目にする場が減ってきているが、先日ヤマザキデイリーストアで見た「ロックスター」という、ほとんどウケ狙いとしか思えないネーミングのチョコ系パンが、名前によらずおいしかった。隠れた名作になる可能性大である。

他にも、神戸屋の「アーモンドペストリー」や、フジパンの「ロイヤルショコラ」など、おいしい菓子パンは枚挙にいとまがないのだが、今週はこの辺にしてまたいつか第二弾を書きたいと思う。


VOL.001 2004.4.10 創刊号

厚かましくもコラムを書かせていただくことになりました。
お店にも、カレーにも関係ない話題が続くかもしれませんが、どうぞ息抜きに
お読みくださいませ。

□ エピスについて

とは言え、最初ぐらいはお店のことを書きたいと思います。
まずオーナーシェフの宇部さんを紹介。
もう6年以上も前になりますが、私がブルーノート東京で働きはじめた頃、宇部さんはそこでバーテンダーをしていました。
「キッチンに空きがなかったからバーに入った」とは言っていますが、数々の人気オリジナルカクテルも創り出しています。しかし料理への情熱は冷めず、その後キッチンへ移り、アディング・ブルーでもオープニングから修行を積み、独立へ。

その時私は横浜赤レンガのモーション・ブルーで働いていましたが、宇部さんが「カレー屋やんない?」、「おもしろそうですね」と東京に戻ってきました。
そしてエピスが高田馬場にオープンしたのが2003年4月10日。
たくさんの方々に支えられて、めでたく一周年を迎えることができました。これからも、手間ひまかけたおいしいカレーだけでなく、心地のいい空間も提供していきますので、どうぞよろしくお願いします。