□フラクタル/2002.8.31/蘿や

夏自然界のデザインにはどこか共通したものがあるようです。
これは自己相似性という原理に基づいています。それらを数学的に表現しようというのが『フラクタル』です。フラクタルの簡単な式を繰り返すと複雑さを形成することができます。それもちょっとした複雑さではなくって「無限の複雑さ」を形成できるということです。自然は、われわれが考えるほど滑らかでも連続的でもないようです…。一度フラクタルの目を持つと自然界の至る所にフラクタル図形を見いだすことだできます。
このフラクタルは生命の起源説にも重大な影響をもたらしたようです。神経構造はフラクタル図で表されるし、肺はフラクタル構造によって表面積を広くしています。DNAもその進化プロセスで同じ原理の繰り返しから生成されたという洞察がもたらされています。 この「部分」が「全体」を表すという考えを物質的にとらえずに時間でとらえるとまた違う世界が広がります。構造としてのフラクタルもありますが時間のフラクタルもありえます。一時間の中に一生があるかもしれないし、人の一生と宇宙の一生が同じ式で運行されているかもしれないのです…。
《一粒の砂の中に世界を見、一本の野生の花の中に天国を見る》
To see a world in a grain of sand and a heaven in a wild flower.
ウィリアム・ブレイク


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